こんにちは、山崎です。
今回は前回の記事の続きとなります。
基本的なFacebook広告のオーディエンス設定方法については、前回の記事で全て述べてきましたので、今回の記事では、
Facebook広告のオーディエンス設定のコツや目安
を述べていきます。
特に前回から引き続き、Facebook初心者に対してわかりやすい記事にしていきますので、是非とも参考にしていただければと幸いです。
それでは、今回もここから詳しく述べていきます。
Facebook広告のオーディエンス設定のコツ 最初はシンプルな『コアオーディエンス』を推奨します
前回の記事で話しました三つの主なオーディエンスの種類である
①コアオーディエンス
②カスタムオーディエンス
③類似オーディエンス
の内容をだいたい把握しましたら、いよいよ実際にオーディエンス設定をしていきましょう。
まずFacebook広告のオーディエンスを設定する時、先ほど紹介した三つな主なオーディエンスの中でも「コアオーディエンス」を設定することを推奨します。
※上記の部分がコアオーディエンスの部分となります。
コアオーディエンスの設定を推奨する理由は以下の3つです
①数が少ないカスタム&類似オーディエンスだと費用対効果が悪い(リストフォルダーは除く)
②設定が単純で難しくないのでハードルが低い
③そもそも何かしらのリストがないとコアオーディエンスしか出せない
それでは、ここから先はこの三つに関して、さらに詳しく述べていきましょう。
①数が少ないカスタム&類似オーディエンスだと費用対効果が悪い(リストフォルダーは除く)
まずコアオーディエンスを推奨理由としている主な要因は、
数が少ないカスタム&類似オーディエンスだと費用対効果が悪い
からです。
と言うのも、恐らく、この記事を見ている方は、これからFacebook広告を本格的にやっていこうとしているFacebook広告初心者の方が多いと思います。
そして、そのような方はFacebook広告を配信する為のピクセル設定等も、比較的最近に実践した方が多いことが予測されます。
なので、あまり元となるソースが溜まっていない状態であることが予想され、この状態でカスタム&類似オーディエンスを作成してしまうと、費用対効果の悪いオーディエンスを作成することになってしまうのです。
やはり最低でもどのソースでも1000以上の数値のソースが欲しいところです。
具体的に言えば、
・1000人以上のメルマガ登録者
・1000人以上の購入者リスト(また購入者ページに到達した人)
・1000人以上のアプリ登録者のリスト
などとなります。
しかし、先ほどもおっしゃいましたが、まだFacebook広告を始めたばかりの方は、1000以上を超えるようなソースを持っている方は少ないと思います。
だからこそ、まずはコアオーディエンスで広告配信して、そこから特定のページへのアクセスのデータ(サンキューページや商品購入後のページのデータ)を増やしたりしていくことを推奨します。
正直、ある程度の予算を使っていけば、すぐにカスタムオーディエンスやコアオーディエンスに使うことができるソースデータが溜まっていきますので、最初に使えなかったとしても、あまり心配しなくとも問題ないです。
※ただし、1000リスト以上の購入者リストなどが既にあるなどの「リストホルダー」は、最初からこのリストでカスタムオーディエンスを作成してからの類似オーディエンスの作成をするなどすれば、費用対効果の高い広告を最初から出稿できるので除きます。
②設定が単純でハードルが低く、難しくない
次にコアオーディエンスを推奨する理由は
設定が単純でハードルが低く、難しくない
からです。
正直、前回の僕の記事を見た方かつ広告配信の経験がない方は、Facebook広告を配信していくことが難しいと感じた方もいるかと思います。
けど、これは慣れてしまえば、本当に何とでもないのですが、初めての方はそうもいかないとは思います。
カスタムオーディエンスとか類似オーディエンスとか聞いても、あまり良くわからない方もいると思いますし・・・
そして、よく分からないからこそ、
というようなネガティブなことを思ってしまい、結局Facebook広告の配信を実践しないで、終えていく人も中に入るかと思います。
この気持ちは非常に良くわかります。
僕も最初に何も知識がない時にFacebook広告を実践した時は、専門用語ばかりで全然わかりませんでしたから。。。
というか、実際、僕の知人でFacebook広告の講座に入ったものの、最初の設定が難しくて挫折した方がいらっしゃいます。
これだと本当に勿体無いです。
だからこそ、シンプルなコアオーディエンスは他の二つと比べてわかりやすいので、これだけで良いので、最初は実践していきましょう。
コアオーディエンスでも、きっちりを設定していけば、Facebook広告でしっかりと結果を出すことができます。
だからこそ、このわかりやすさの点からも、最初は「コアオーディエンス」を選ぶのが良いのです。
③そもそも何かしらのリストがないとコアオーディエンスしか出せない
三つ目は、そもそもの話になってしまうのですが、
①コアオーディエンス
②カスタムオーディエンス
③類似オーディエンス
この3つは、まだFacebook広告を始めたばかりで、何もソースとなるもの(アクセスが集まったピクセル、メルマガ登録・購入者リスト等)を持っていない場合、コアオーディエンスしか実践できるものがないのです。
というのも、まず②カスタムオーディエンスと③類似オーディエンスは、ソースが必要になることからも、いきなり②と③を作成することが不可能なのです。
このようなことからも、まず最初は②と③を作成することが不可能ですので、消去法からも①のコアオーディエンスの作成しか手段がないのです。
しかしながら、先ほども言いましたが、コアオーディエンスだけでも十分に費用対効果の良いFacebook広告を配信することができるので、カスタムオーディエンスと類似オーディエンスが最初は使えなくとも全く問題はありません。
Facebook広告のコアオーディエンスの設定のコツ
コアオーディエンスの設定の推奨理由を上記の部分では推奨しましたが、
とか
と言う話ですよね。
それではここからは上記の内容を踏まえて、コアオーディエンスのおすすめの設定方法について設定を進めていきたいと思います。
※各項目の基本的な説明と設定に関しましては、他の記事で解説しておりますので、恐れ入りますが、以下の記事をご覧いただければ幸いです。
①まずは位置情報・利用者データを設定
まず復習となりますが「コアオーディエンス」では、以下の
①位置情報
②利用者データ(性別・年齢)
③詳細ターゲット設定(利用者層・趣味・関心・行動)
④言語
⑤つながり
を設定していくことになります。
で、最初に来るのが位置情報ですが、
これはオンラインで電子系の商品やサービスを発売している人は「この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人」で場所を「日本」を選ぶ形で良く、
物販とかを実践していて、海外発送を取り扱っていない方は「この地域に住んでいる人」にして「日本」を設定すれば基本的にはokかと思います。
ちなみに実店舗の集客を中心にしていく方は、範囲を指定していくと良いでしょう。
そして、次に利用者データで年齢と性別を設定していきます。
こちらは自社(身)がターゲットとしている年齢層と性別を設定していきましょう。
例えば、エンジニアの転職に関する広告を打つのであれば、年齢層は大卒で勤めてから3年たち、転職を考える時期になる25歳〜40歳まで。性別はエンジニアは男女いることから「全て」と言う風な感じで設定していきます。
②詳細ターゲットは、最初は必ず一つにしておくこと
上記の設定が終わったら、次に設定していくのが「詳細ターゲット」となります。
で、この詳細ターゲットを設定していく時にポイントがあります。
それはFacebook広告でコアオーディエンスにて、「最初」に広告を配信していく時に重要なことは「ターゲット詳細は必ず一つ」にしておくことです。
以下の画像を見ると良くわかるかと思いますが、
このような感じで必ず1つにして、
上記のように複数にしてしてしまってはダメということです。
つまり、前回の記事を読んだ方は理解できるかと思いますが、しょうは「or設定」をしてしまってはいけないと言うことです。
と言う人もいるかもしれません。
その理由はターゲットを複数にしてしまうと、どのターゲットに対して、広告の反応が良かったのかがわからなくなるからです。
例えば、実際に2022年に僕がテストの広告を出稿して出た結果があります。
※画像をクリックすると大きく表示時されます。
上記は一つずつ詳細ターゲットをわけ、一つずつ広告セットを作成したと言う形になります。そして
・ソーシャルビジネス
・CEO
・起業
上記の三つのオーディエンスで、メルマガリストが合計で5リスト獲得できているものです。
で、この時もし全てのターゲットをひとまとめにする、つまり以下のような複数のコアオーディエンスの設定をしてしまっていたらどうなるでしょうか?
確かにその時でも、合計で5リストの獲得はできているかもしません。
しかし、上記で見る限り「メールマーケティング」は1リストも獲得できておりません。(ノンターゲットは「設定なし」なので除く)
このことからも本来はメールマーケティングを除けば、もっと費用対効果が上がるかもしれないのですが、複数のターゲットでまとめてしまうとその事実に気づけないのです。
また、逆に上記の画像を見れば「起業」がリストが3リスト獲得できているので、もっと予算を増やすことによって多くのリストを獲得できることが予測されます。
けど、これも複数のターゲットを入れてしまっていたら、起業というターゲットで費用対効果が上がることがわかりません。
だからこそ、複数のターゲットを最初から入れてしまうと、自身の広告がどの詳細ターゲットに反応が良いのかがわからなくなってしまうので、NG行為となるです。
ただし、上記でも述べております通り、しばらく広告を運用していくと、反応が良い「詳細ターゲット」がわかってくると思いますので、そのような状態になったら複数にまとめても問題ないでしょう。
つまり、上記の僕の例でいれば、
・ソーシャルビジネス
・CEO
・起業
は、(もう少し運用してみて)詳細ターゲットとしてまとめても良いと判断できるということです。
③Facebook広告のオーディエンスサイズの目安
「オーディエンスサイズ」は詳細ターゲットを決めると画面の右側に表示されるものです。
クローズアップするとこちらですね。
で、基本的にこちらでMeta社が自動的に適切なオーディエンスサイズを提示してくれる機能なのですが・・・正直、精度が確かなものではありません。
例えば、推定オーディエンスサイズが以下のように「1000人未満」であると「狭すぎ」と表示されるのですが、
推定オーディエンスサイズが2300-2700の場合は「かなり広い」と表示されるのです。
ちなみに推定オーディエンスサイズが4,950,000-58,300,000の場合でも「かなり広い」と表示されます。
このようなことからも、かなり雑であることがよくわかると思います。
ですから、基本的には現時点(2022年4月)では「かなり広い」に合わせていれば、問題ないです。
ちなみに僕自身もカスタムオーディエンスや類似オーディエンスが作れない時は、いつも「かなり広い」という状態で広告を出稿していますが、問題なく結果が出ています。
あと補足としましては「狭すぎ」と表示されるのは、基本的に以下のように
「and」設定をしないかぎりは、中々「狭すぎ」と表示されることはないかと思います。
あと自身が作成したカスタムオーディエンスや類似オーディエンス設定しますと、
以下のような感じでオーディエンスサイズが表記されない場合があります。
ただ、上記で説明したように、そもそも真っ当な目安に現時点ではならない為にも、個人的にはあまり気にしなくて良いものだと思います。
【補足】意外と馬鹿にできない地域以外の初期設定で実践するノンターゲティングという戦略
という方に意外とおすすめなのが、地域を「日本」以外を初期設定で配信する「ノータゲティング」という戦略です。
これはどのような戦略かと言えば、以下のように
地域を「日本」以外を設定しないで配信する方法です。
この方法でFacebook広告配信すると、意外と反応が良かったりします。
特に万人に需要がある商品やサービスである生活必需品などでは、ノンターゲットは相性が良いです。
中々良い詳細ターゲットが見つからない方は、是非一度「ノンターゲット」に設定してみては如何でしょうか。
Facebook広告の初心者でありがちなオーディエンス設定のミスは?
ここまで一通り、Facebook広告のオーディエンス設定のコツに関して述べてきました。
で、ここからは
Facebook広告初心者がありがちな「設定ミス」
について述べていきます。
これから紹介していくミスを気をつけるだけでも、Facebook広告の費用対効果が一気に悪くなることを回避できます。
なので、Facebook広告初心者の方はしっかりこの点も目を通していきましょう。
というわけで、まずFacebook広告初心者がありがちな「設定ミス」ついての種類から紹介していきましょう。
それがこちら
①最初からめちゃくちゃ細かいオーディエンス設定
②オーディエンスを短期間(数日)ですぐに変えてしまう
③少ないリストからカスタムオーディエンス(類似オーディエンス)の作成
それでは、ここからいつものように一つずつ解説していきます
①最初からめちゃくちゃ細かいオーディエンス設定
まず最もありがちと言って良いのが、
「最初からめちゃくちゃ細かいオーディエンス設定」
です。
僕の今回の記事をここまで良くみてきた方はわかるかと思いますが、結構ざっくりしたオーディエンスの設定となっておりました。
なので人によっては
と思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、これはFacebook広告だけに限った話ではありませんが、基本的にオンライン広告の配信は、まずは広くターゲットをとり、段々と狭めていくのがセオリーなのです。
なぜかといえば、最初から狭めてしまうと全く反応が取れない広告になることが多いからです。
また最初からオーディエンスを狭めてしまうと、どこを変えていけば良いかの検討をつけるのが難しくなることも要因と言えます。
例えば
と思って時に以下のようなオーディエンス設定をしてしまうのはNGです。
これだと
「オンライン広告」かつ「Instagram」かつ「デザイン」に興味のある22~25歳の方
のみにしか広告が配信されません。(and設定をしているので)
で、これで仮に最初から反応が取れれば良いですが、広告は最初から反応が良いことなんて稀ですし、そもそも本当に反応が良いかは比べてみないとわかりません。
だからこそ、今回の場合は言えば
・オンライン広告
・Instagram
・デザイン
と、まず最初は「一つずつ」を詳細ターゲットとしての広告セットを作り、配信していくべきです。
そして、その後、ある程度の反応があったオーディエンスに対して、and設定をしてさらに絞り込みをかけていくわけです。
今回で言えば、
「オンライン広告」である程度反応があったら「Instagram」をand設定を入れてみる
という感じで絞り込んでみるわけです。
大事なので、もう一度言いますが、広告の基本は絞り込みです。
このような感じで先ほど述べたように、まずはなるべくターゲットは広くターゲットをとり、その後、どんどん絞っていくいう感じで広告は実践していきましょう。
②オーディエンスを短期間(数日)ですぐに変えてしまう
これも広告配信初心者でありがちなものです。
それが
「オーディエンスを短期間(数日)ですぐに変えてしまう」
ということです。
広告配信はどの媒体でもそうですが、基本的に日によってムラがあるものです。
ですから、仮に2~3日反応が悪かったとしても、3日後から反応が良くなったりします。
このようなことからも、最低でもターゲットを設定し、クリエイティブを作って配信したら、まずは5日くらいは様子を見ましょう。
少なくとも1〜2日で広告を変えることはご法度です。
ここで変えてしまうとしっかりと広告の評価が難しくなるからです。
ちなみにこちらは僕が実際Facebook広告を回した例で、三日間と一週間を比較してみました。
わかりやすいように比べてみれる形にしていきましょう。
期間が違うだけで、全然結果が違うことがよくわかるかと思います。
このように短期間では結果は大きく異なってくるのです。(ただし逆に言えば、長期間になればなるほど安定してきます)
③少ないリストからカスタムオーディエンス(類似オーディエンス)の作成
こちらに関しては既に冒頭の方で触れたかもしれませんが、
少ないリストからカスタムオーディエンス(類似オーディエンス)の作成
をするのもNGです。
やはり最低でもどのソースでも1000以上の数値のソースが欲しいところです。
具体的に言えば、
・1000人以上のメルマガ登録者
・1000人以上の購入者リスト(また購入者ページに到達した人)
・1000人以上のアプリ登録者のリスト
などと最低でも1000以上のデータソースは欲しいです。
また、これは個人的な見解ですが、近年では最低の1000データソースほどだと、以前よりも広告の費用対効果が落ちた感じがします。
このようなことからも1000は本当に最低限なので、出来れば10000とか50000などと、豊富なデータソースを揃えた上で、カスタムオーディエンス(類似オーディエンス)の作成を推奨します。
そのようなソースが集まらなければ、まずは大人しくコアオーディエスを設定して、Facebook広告を配信していきことを推奨します。
Facebook広告のオーディエンス設定を極めるなら王道のトライアンドエラーしかない
というわけで、ここまで
Facebook広告のオーディエンス設定のコツや目安
について述べてきましたが、如何だったでしょうか。
今回の記事はあくまでもFacebook広告初心者向けですが、今回述べたことをだけでも、しっかり押さえて広告配信をしていけば、ちゃんと成果が出ます。
特に最後の方に述べた「よくあるミス」を避けることさえできれば、ある程度の結果はしっかり出てくることでしょう。
また、広告という特性上、実践すればするほど色々な「自分だけのデータ」が溜まってきますので、広告はトライアンドエラーを基本的に繰り返せば繰り返すほど、どんどん結果が良くなってきます。
むしろ、トライアンドエラーこそが王道の広告を良くしていく方法です。
そのようなことからも是非とも、最初は全く広告の反応がなかったとしても、落ち込まずに少しの予算でもいいので続けていくことを推奨します。
僕も最初は広告費を何十万円という単位でドブに捨てたような感じになってしまいましたが、現在はそのような経験をしたおかげで費用対効果の良いFacebook広告配信ができるようになりました。
ですので、是非とも諦めずにチャレンジし続けていただければと思います。